間違ってこの世に生まれてしまったのかもしれない

とにかく明るい詩を歌うしかない

あなたの方がずっと辛いのに

なぜ私も辛がっているのだろう

 

私は幸福であるはずなのに

 

死にそうな病に苦しんでいる訳でも

望まない労働や結婚を強いられている訳では無い

身体を拘束されてもいないし、爆撃の恐怖や毒の恐怖に震えている訳でも無い

 

なのになぜ辛がっているのだろうか

よわいにんげんだからだろうか

 

私のことを笑っている

戦わないやつらなんかいないのだ

 

秤に載せても傾くことはないが、でもあなたの方がずっと辛くて苦しいのではないかと、そう思って私は気を失いそうになるのだ

これ以上背負うことは、あなたも私も、きっとできないだろう